キャプテンキッド
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上の写真は十島丸のスクリューでhikari kagayaku小宝島の港・・・画像処理なし

民宿の女将・・・我々の我儘にお付き合いしてくれた島女は少し疲れ気味・・・?
冷房の効いた居間を提供してくれた宝島唯一の民宿
「暑いね・・・あぁー暑い」・・・宝島の宿のおばちゃんの口癖
「おばちゃん、そがん大した暑さじゃないよ、熊本はもっと暑いよ」・・・それでも、「暑いね」・・・を繰り返します。
時には「はぁ−−・・・・」と溜め息、何かしら時間があれば「はぁー・・・」と聞こえてくるものだから、最初は癖なと思っていた私だが、「おばちゃん溜め息は止めたがいいよ」と私が言いますが、「暑いね」、「はぁー・・・」と時間がくれば無意識のうちに出てきます。
何か分けありだろうかと少しずつ探りを入れる私であります。
「おばちゃん出身は何処ね?」、「大島から」、「大島ですか」、「旦那はどうした?」、「ずいぶん前に亡くなった」、40歳位になくなったとの事でありました。「子供は?」と聞くと、四国に娘が嫁いでいるとのこと。
ちょっと前に娘さんから四国に来ないかと言われ、しばらく住んだそうだが、色々気を使うので、一人でも島の方が性に合っているので帰ってきたとの事でした。気は使うし、世話になるのも気が疲れる・・・一人でも宝島が気が楽で・・・と言うおばちゃん。孫の世話したり家族の食事など手伝いなどしていたそうで。
おばちゃんのこと、宝島のこと、島の人達、色々話を聞くことができ、「そうね・・・そうね」の連発であります。
「おばちゃん島の店は開いてるね」と尋ねると、「朝一時間と夕方二時間だけよ」・・・なるほど立派なもんだと納得する私。

たかが民宿・・・されど民宿たい・・・今まで色んな島の民宿を利用することができ、幸か不幸か食事と夜具には少なからず不満がある私。島では限られた食材しか手に入らないのは承知の上で、安宿を見つけ予約する。
しかしである。島の食事ははっきり言って頂けない、人の少ない島になると特に顕著で加工食品のオンパレードなんてこともあるので、身の締まった刺身などは御膳に並べてもらえない。新しい魚が手に入ったよと期待する??・・・と決まって鰆(サワラ)のブヨブヨした身とか、ウメイロはまあいいとして、ヒッツオが出たときには、口から喉に静かに流し込む。
島の標準・・・何処の家庭にも冷凍庫があり、手に入れた魚や肉などここで保存し、古いものから食卓に出てくる。
以前、ある宿で刺身と伊勢海老が出てきた、その刺身と伊勢海老はレンジでチンでありました。驚いたことに豆腐の冷やっこまでもレンジでチン・・こんなこともあるのです。
決して島の悪口でなく、島では魚の流通が限られているので、これは仕方のない事実であります。(美味しい宿も勿論ある)
しかし今回の宝島の宿では美味しい食事と、冷房の効いた部屋と片目の軽トラで思う存分、倅とキャプテンキッドを味わうことができ大満足でありました。
島を去るときには、身体のいたるところを蟻に噛まれていたのがちょっと残念でしたが。
現在の宝島には三軒の民宿があり(この冬には四軒目が出来る)、三軒の民宿ともクーラーの設備がありません。夏は涼しく冬は暖かいをモットーにしている私は、どうしても涼しい部屋が欲しくて、無理を承知で、おばちゃんが普段使っている部屋を提供してもらったわけであります・・・よかった!!。トカラの夏は暑い(本土よりは多少過ごしやすい、又沖縄周辺になると気温も本土と比べれば2.〜3度は低く33度前後)ので冷房装置は自ずと体がほしがる。

「おばちゃん!!ところで魚は釣れますか?」と尋ねる、「宝島は魚釣れないよ」とおばちゃんが言います、「釣れなくてもいいよ宝島に来たのは遊びだから」と私は答えます。昔の堤防は釣れたけど、新しく高くなった堤防では魚が釣れなくなったそうで、釣り客も減ったそうです。
「おばちゃん山海留学の子供を受け入れたらどうね?」、おばちゃん曰く「いかんいかん疲れる」
民家に咲き乱れるハイビスカス
宝島の離れ・・ここに潜む巨魚は? 浅く見えるけど立派な水深がありそう・・・舞立

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