しましま愚図羅の話D

偶然・・・
トカラの臥蛇島は無人島である、臥蛇の立神といったら、泣く子も黙る、釣をする人には、日本でもトップにランクされる立神として知られている。臥蛇本島の僅かな処から、100メートルも切り立った断崖は、憧れのポイント
のんびりと昼寝を楽しむ人には、臥蛇の立神は遠慮したほうがいい・・・猫の額ほどのスペースで釣をするのは危険であるが、臥蛇にきたら、誰もが渡礁したいのだろう、海の流れは、急流がごとくであり、一歩踏み外せば・・・考えただけで恐ろしくなる。

よくここの島に人が住んでたなんてと思うような島である、今も、臥蛇島の堤防が残っている、無残にも崩れた、堤防は港としての機能など存在しない。例え堤防が昔のままの姿であったとしても、ここの小さな堤防には漁船すら非難させる港の機能もない造りで、20メートルばかり沖に伸びたコンクリート・・・・これで人が生活していたとは考えにくい島。
崩れ落ちた、堤防から、垂直に伸びた小さな道路は、ほんの少し前まで島の人達の唯一の生活道路か知らぬが、切り立った断崖の上には、昔の民家も見ることができる。
釣をしていた・・・たまに気が向いたときしか、竿は握らないが、折角トカラまで来たのだし、お魚の1匹もお土産になど考えもするがトカラの魚は食えない・・・?。トカラのお魚は食えるけど、釣った魚を絞めて、クーラーに放り込み自宅に帰ってきたときには、あまりにも時間がかかり過ぎているので、新鮮さに乏しい。
昼寝はつづく・・・

臥蛇島の灯台
臥蛇島に渡る方法は二つある、鹿児島は枕崎と串木野からの瀬渡し船と、口之島の肥後さんなる人の遊漁船の助けを借りる方法である。鹿児島から高速船で8時間、口之島からは天気がよくないと、難しいところであります。まあーどちらにしても安くは、行けない島ではあります。

臥蛇に釣に来ていたとき、ポートピープルなる人達が、臥蛇島にたどり着き、島の灯台の食料を無断で拝借し腹ごしらえしていた・・・こんなことがありました。今は、ポートピープルも難民船とか聞かないけど、ちょっと前には、偽装経済難民なる人たちは盛んに、シナの海を渡り日の丸目指した・・・
偶然にも、私は、其の時この臥蛇島に居た・・・カップ麺やら食料を無断で拝借する人達・・・私・・も、磯の上で風をよけながら携帯ストーブに火を点け、、カップ麺を啜っていたのでしある。
臥蛇の灯台・・・細い山道を登る元気は、素晴らしい体力の持ち主の人たちと感心した次第で・・・・

偶然ははつづく  トカラ トカラ

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