リゾート・トカラ 島を愛せますか? B
00/7/26スタート・なんでんかんでん・島と文化と焼酎の座礁物語
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島の畑、昼の暑い日ざしの中静かに畑仕事に精出す小母ちゃん、ただ黙々と腰を曲げ十島の狭い農地と島という僻地では本土で見かけるような、農業を見かけることは皆無。
この写真の畑は偶々カメラに収めていたもので、20坪ほどでしょうか、昔々、大島などからトカラの島を目指して島入りした人たちの苦労は計り知れない困難なものと思われます。島には平地と呼べるところは全くありません、島の先人となった人の苦労・・・・道なき島でのジャングルを切り開き、そこに狭い道といくらかの農地とを確保する困難に困難を重ね、血と汗と不治の病との戦い、挫折を繰り返し島の開墾に取りくんだ人たちの魂を見る思いがします。
畑仕事の小母ちゃんに尋ねました「こんにちは、おばちゃん、畑仕事ですか?」「米は取れるんね?」・・・・「水がない島だから米は取れないよ」「そのかわり麦は取れるよ」との返事でありました。全くの手作業であります、その小母ちゃん、麦を干し終わり、杵みたいな木の棒で麦の穂を叩いている最中でした。麦の穂をゆっくりゆっくり棒で叩き一粒の麦がたいそう貴重な食料であることに気づき、暫くその小母ちゃんの姿に見いってしまいました。
怠け者の私にさえ、その麦が痩せているのはすぐにわかります、でもここの島の人にとっては本当に貴重な食料であります。
 
その場を立ち去り、狭い道の両脇の畑に目を向けながら歩いてみました、野菜など所々作られていますが、やはりどれも痩せてるように見えます。
作物を作らない小さな畑の隅には、錆ついた耕運機が無造作に捨てられているのを幾つも見ることが出来ます。
やっぱりここは、島なんです、機械など壊れたら、大きな修理などできそうにありません。機械、車など壊れたらそう簡単に処分することは島では難しいのかも知れません。
 
車検もトカラの島ではたいそう不便であります。この四月から車も積めるフェリーになりましたが、それまでは十島丸のユニットで車を吊り上げ、十島の片隅に載せ、鹿児島本土まで送っていました。今でも本土まで車を送らなければ車検などできないことを思うと大変ですね、その船賃だけでもウン万円・・・・!

 大変ばかりでは、
リゾート トカラの魅力が失われてしまいます。少し視線を外に向ければ、手つかずの自然と澄み切った海、夜空を見上げるとそこには満天の星が貴方を虜にしてくれることまちがいなしです。トビウオも人との触れ合いも、リゾート・トカラいっぱい!!

 
コンビ二生活と時間に追われる日々、最近の大人は、本音と建前で自分を立派に見せかけようとしている姿に気付かない愚かな都市型人間の氾濫ばかりが目に付きます。
真実を忘れ去り、組織で動こうとする力に身を任せ、そのカンパニーの仲間でありたいが為、無意識のうちに協調性らしきを身に付けてしまっているサイボーグ!! 組織の中に身を置いていないと不安なのかも知れません。昼も夜もその組織の中で連絡を取り合っている大人が増えました・・・・巷では、こんな立派を気取るサイポーグがあふれています。
(8月30日)
 トカラに行きましょう!!


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